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光が波である決定的な証拠

last up date 2009/05/12

 さて、光の粒子説と波動説の争いの話に戻りましょう。当初は偉大な科学者であるニュートンの威光も手伝って、光の粒子説のほうが有力でした。しかし19世紀の初めに、イギリスの物理学者ヤングが光の干渉という現象を発見すると光の波動説が一気に形勢を逆転しました。なぜなら、干渉は波に特有の現象だったからです。
 波の干渉とは、2つの波の山と山同士または谷と谷同士が重なると、光の振幅が重なりあって山の高さや谷の深さが増し、逆に2つの山と谷が重なると、波の振幅がお互いに打ち消し合って、波が消えてしまう現象のことです。ヤングはこの干渉現象を、ダブルスリットの実験によって確認しました。
 光源とスクリーンの間にスリットを2つ開けた板を置き、スクリーンに光がどのように投射されるかを観察します。すると、スクリーンには明るい部分と暗い部分が交互に並んだ干渉縞ができるのです。
干渉縞ができる理由は、それぞれのスリットを通った光は、波のように放射状に進んでスクリーンにたどり着きます。この時、2つの光の山と山、または谷と谷が重なった部分では干渉によって波の振幅が増します。これは、光の強さが増すことを意味します。
一方、2つの光の山と谷が重なった部分では、干渉によって波が打ち消されて、暗くなります。これらがスクリーン上で交互に並ぶために光の明暗の縞模様ができるのです。
 光の正体が粒ならば、スリットを通った粒はそのまま直進してスクリーンに届き、その結果、2つの細い光の帯が映るはずです。つまり光の粒子説では縞模様ができる理由を説明できないのです。

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